突然ですが、あなたは褒められると伸びるタイプですか?それとも厳しい指導を受けた方が成長するタイプですか? 皆 それぞれだとは思いますが、やはり長く続くのは前者の方ではないのでしょうか?
なかなか日本人は 褒め上手ではありませんし、人から褒められるのも慣れていませんよね。褒められると皆さん 決まって、「いえ、いえ、そんな事ありませんよ。」とお決まりのフレーズでケンソンするのも日本人のおくゆかしい美しい文化です。
私自身も褒められるのは苦手ですし、褒める事も上手ではありません。アメリカ人の素晴らしいところは、何でも直ぐに褒める。とにかく 褒める!子供の習い事でも先生は、とにかく褒めて褒めまくる。一瞬 「自分の子供が優秀なのか?」と私はこれで勘違いもした事もありました。これは、本人の出来ているところから伸ばす方針だと思いますが、日本人の私からすれば 改善しないといけないところがあれば 教えて欲しいと思います。
そんな中での教育でしたので、私は自然に褒める事をあまりせずに子供を育ててしまいました。このレベルなら出来て当たり前。この教科ならAを貰って当たり前。このレベルのチームなら優勝して当然。いつも娘たちに そう言っていたので、いつしか 娘たちのモチベーションは下がっていたのです。
そんな事にも気付かずに 私は娘に褒める事はせずにプレッシャーだけを与え続けて、とうとう娘はモチベーションどころかやる気を失くしてしまいました。 そんな事もあって、私自身 深く反省し、今回 私が学んだコーチングスクールからこの「褒める力」の講義を受けたので、「褒める力の大切さ」についてまとめてみました。
応援したい人の可能性とやる気を引き出す褒める力

最近では 学校教育でも「叱る」より「褒める」教育方針が注目されています。また、学校教育だけではなく、企業や人材育成や業績アップを目的に 褒めながら伸ばすを積極的に取り入れている企業も多くなりました。
三重県にある、南部自動車学校は 褒めちぎる自動車教習所という名前の通り、褒めちぎる教育方針の自動車学校として有名になりました。この学校では とにかく、生徒に褒めまくる。たとえ 脱輪しても「大丈夫!今 ここで失敗して良かったね。本番に失敗しなくてすむからね。」と失敗しても褒める教育方針の自動車学校です。
その結果、生徒たちのモチベーションや学習態度が良くなっただけではなく、運転技術も向上し、卒業生のデーターによると事故率も下がったようです。これを見ると 褒めて育てるアプローチはとても有効のようです。
今回 私が学んだ「褒める力」の講義内容は、褒め言葉にも「効果的な褒め方」と「逆効果になる褒め方」があり、「効果的な褒め言葉」をきちんと使う必要があるとの事でした。
あなたが言われて嬉しい褒め言葉は、それは応援したい人にも響く言葉なのでしょうか?
では、「効果的な褒め方」と「逆効果になる褒め方」とは?どのように理解すれば良いのでしょうか?
先ずは その褒め言葉は 自分のため?それとも相手のため? それを知る事が大切です。
例えば、褒めた側も気持ちよく、相手の為に褒めているのですが、 実は自分の為に褒めていた。って事もあります。相手を褒める事により、コントロールしようとしたり、自分の満足感の為に褒める人もいます。
褒められて、自分と相手が欲しい言葉は同じとは限らないという事です。つまり、褒め言葉には、「これを伝えておけば大丈夫!」と言った100人 全員に効果的な褒め言葉はないという事を知る必要があります。
同じ状況で褒められても、 心に響く人と響かない人がいると言う事を理解しておかないといけません。褒める相手によっては、褒められるたびに、「ここまでできないと褒めてもらえない。」と褒め言葉が逆効果になり、素直に喜べない褒め言葉もあります。

効果的な褒め方のPoint

褒め言葉を上手く相手に伝える為にも
言葉の使い方は とても大切です。褒める相手に興味を持つと自然に褒める部分も増えてくるでしょう。そんな時は ちょっとした言葉を加えて褒める事も効果的です。
例えば、髪型を変えたお友達に

人を褒めると褒める方にも良い影響がある

このように 効果のある褒め言葉は 褒められた人に良い影響を与えます。しかし、実は褒めた人にも良い影響を与えます。
きちんと相手の心に響く褒め言葉を使うと、褒めた自分自身も「自分の事のように嬉しい」と感じるからです。褒められた相手と同じように 脳のドーパミンが分裂され、脳が活性化され普段の行動にも良い影響をもたらせてくれます。
また、褒める事が多くなると「先ずは 相手の良いところを見つけよう」と言う姿勢になるので、相手との接し方も前向きになり友好になります。
最後に
このように「褒める」事は、良いコミュニケーションに繋がるだけではなく、褒められた相手にも褒めた人自身にもプラスになる良い影響を与えてます。
この「褒める力」には応援したい人の可能性とやる気を引き出すパワーがあります。そして、「褒め言葉」には相手の心のエネルギーの源となる「お守り」のような存在になる可能性もあります。
「褒める」のが苦手だと感じていた方も、「褒める力」の可能性をご理解して頂けたと思います。
私自身も今後の課題ではありますが、「褒める力」を意識して、自分自身に対しても、大切な誰かに対しても より心が温かくなるような、モチベーションが高まる「褒め言葉」を探していこうと思いました。



人の2倍ほめる本: 頭のいい人悪い人のほめ言葉 (知的生きかた文庫)